ぴっから植物園

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発芽しない種子をいつ諦める?戦国三大武将から見る実生のタイプ

種子を蒔いたはいいけど、発芽しなかったことってありませんか?

ぼくはあります。そりゃもう、何百、何千粒と。

 

実生を始めてから9か月程ですが、これまで実生にチャレンジした品種と、その播種日を全て記録しています。

それによると、現在50種類程の植物を実生し育てていますが、同時にその倍以上の数の実生にチャレンジし失敗に終わっています。

 

個人的には、目安は2週間から1か月。1か月過ぎても発芽しなければ環境を見直す。

貴重な種子なら、乾燥させてもう一度前処理をやり直すようにしています。

それでも、何度もカビたり種子が蒸れてジュクジュクになったりしたら諦めます。

 

安西先生が実生について大切なことを教えてくれてます。

 

 

「最後まで種を捨てちゃいかん」

「あきらめたらそこで実生終了だよ」

 

ええ、わかります。わかりますとも。

しかしながら植物の置き場所は有限です。

実生好き・植物好きの永遠の課題であり、共通の悩み。

それは 置き場所問題 に他なりません。

 

植物たちの置き場所をどう確保するか。置き場所を増やす、それが出来なければ、今ある植物を処分する、譲渡する、売るなど。方法は一つではありません。

 

当たり前のことですが、植物は成長します。品種によってその速度や大小は様々ですが、確実に種子の状態より大きくなっていきます。

そうなるといくら棚を作ろうとも、植物を減らそうとも、倍々ゲームで置き場を圧迫していきます。

どこかのタイミングで何かを諦めなければいけないタイミングが出てきます。

 

日本の歴史を語る上で誰もが知っている三大武将がいます。

この三人の性格をホトトギスの鳴かせ方に例えた有名な川柳があります。

 

織田信長 「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス

豊臣秀吉 「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス

徳川家康 「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス

 

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これは実生のタイプに置き換えることもでき、

 

信長は、発芽しないなら、諦めて捨ててしまえ。

秀吉は、発芽しないなら、発芽するように試行錯誤してみよう。

家康は、発芽しないなら、発芽するまで待ってみよう。

 

言わずもがな、実生に向いている人は秀吉と家康に思えます。

ぼくはどちらかと言うと信長寄りなんですよね

何か月も何年も発芽しない種子を抱えていられるだけの余裕はウチにはありません。

ですが、少しでも発芽率を上げるために前処理をすることもあります。

なので信長寄りの秀吉タイプなのかな?と思います。

 

そもそも実生をやる上で、

常に植物の置き場所に悩まされているような人、せっかちな性格の人には、発芽が遅い・発芽率が悪いと言われている品種の種を蒔くのはオススメしません。

 

忘れっぽい人、もしくは家康のように忍耐力のある人が向いていると思います。

ヤシなんて1年、2年は余裕で発芽しないらしいですからね。

発芽率が極端に低いと言われている品種もありますので、入手前にある程度調べてからチャレンジしたいものです。

 

実生自体はオススメです。

何より楽しいですし、植物の事もっと好きになります。

 

長くなりましたが、この辺で。ぴっから